曳屋(ひきや)とは既存建物と基礎を切り離し、建物を移動させた後、基礎を取り壊し、
基礎下の地盤補強対策を行い、再び基礎を打ち直し、建物を元の位置に戻す工法です。
この工法は敷地に余裕がある場合に建物そのものを移動させて基礎工をやり直せるため、
基礎の破損が大きい場合に採用されます。
曳屋の長所
- 居住したままで施工が可能
- 基礎を完全にやり直せる
- 騒音、振動、埃が少ない
- 壊す箇所が少なく、補修費を節減できる
基礎切離し、建物仮受け建物を既存基礎から切り離し、
H鋼等で建物を仮受けする。
移動用レールに移動滑車を取付け、移動の準備を行う。
建物をレールに沿って慎重に移動位置へ移動させ、
既存基礎を撤去する。
建物基礎を撤去後、地盤対策(地盤改良又は杭打設)を行い、新たに基礎の打ち替えを行う。
基礎養生後、再びレールを敷き、建物を慎重に移動させ、基礎上に据え付ける。
給水、排水、ガス等の付け替え復旧を行い、
後片付けを行った後、完了となる。